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二人で育てよう!

【二人で育てよう】

ちょっと、ディープな夫婦喧嘩をする度に
単純に喧嘩⇒生活出来ない⇒離婚 φ(=_= )?         
そこまで考えが発展する事が度々ある私。

もちろん本気じゃない、(その時は真剣だけど)
性格的に多分何につけてもそういう流れに
考えが向かってしまうのであろう。

私がそうしてだんなとの
永遠の別れを一瞬でも考えた時、
必ず思い出す出来事がある。

それを思い出すと、
離婚や怒りの気持ちは不思議と心から消え、
愛する気持ちが又湧き上がってくる、
そんな思い出…。

それは、
私の出産に立会いをしただんなの姿です。

無性に怖くて不安で仕方なかったあの日。
英語しか聞こえてこない、(当たり前だけど)
カリフォルニアの、
とある大きな病院で私は息子を出産しました。

難産でした。
24時間の末、手術台に乗せられて
ガラガラと台はすごいスピードで手術室へ押されて行った。

生まれた赤ちゃんは息をしてなかった。
半身麻酔で意識のある私の目の前を赤ちゃんは
7人の医者に連れられて特別集中治療室へ運ばれて行った

全身がねずみ色で、
巻き毛だったのだけがチラリと見えた。

すごく怖かった。
涙がずっとずっと止まらなかった。
すべては自分のせいだと思った。

24時間と手術の間もつきっきりだった私の
だんなは笑顔で“心配するな”と私に言った。

結局赤ちゃんは無事でした。
でもしばらくは特別集中治療室に入る事になりました。

アメリカでは普通、帝王切開でも
母子共に4~5日で退院します。
普通分娩はなんと2日で退院だ。
無痛分娩なので母体の回復は早い。

私は赤ちゃんが元気になるまで、
8日間、病院に残る事になりました。

その病院では特別な事情がない限りは
家族は寝泊りを病室で共にする事が出来なかった。

ベットも私一人が寝るのがやっとの広さ。
6人の大部屋でカーテンで仕切りはあるもの
男性はあまり長く滞在したくない場所。

同じ病室のお母さんの隣には赤ちゃんが
みんな一緒に寝ていたのに、

私には赤ちゃんはいない。
母親として既に失格したような気分になった。

日本の家族が無性に恋しくて、
赤ちゃんの事が心配で、
ずっと泣いていました。

そんな私にだんなは8日間ずっと
付きっきりでした。

昼間は張って石のように硬くなった胸を
暖める温タオルの為に共用の電子レンジまで
一日中何度も往復した彼。

夜は狭いベットに190センチの身長をまるめて
寝ていたよね。
帰っていいよと言っても黙ってそこにいてくれた。

8日後自宅に帰った後も、
自分は朝6時から仕事にあるにも関わらず、
2時間おきの授乳に一緒に起きてくれた彼。

一言も愚痴を言わずにね。

私が搾乳をして、
彼がそれを赤ちゃんに飲ませるという
連動作業が普通に授乳が出来る迄2ヶ月続いた。

その後も赤ちゃんが夜中に泣くと、
いつも私よりも先にとび起きて、
ゆり椅子で赤ちゃんと朝まで一緒に眠ってたよね。

普段、愛してるとあまり言ってくれない
愛情表現のとても下手な彼だけど、

文句1つこぼさず私と赤ちゃんの為に
行動したあの頃の彼を
私は一生忘れる事は出来ないと思う。

あれほど大きな愛を見せてもらった事を
忘れる事など出来る訳はない。

だからどんなに喧嘩しても
何があっても彼を許せる自信がある。
今日はそんな事をずっと考えていた私でした。

日本でも立会い出産は増えてきているようだけど
アメリカでは立会い出産はとても一般的である。

立会い出産は父と子の絆を深める事はしかり、
夫婦の絆を深める為に非常に良い事だと
身を持って知った私。

2人で産み、二人で育てる!
それは理想的な夫婦の形だと思う。

自分の分身を苦しみ産んだ妻に感謝する気持ち、

反対に人生で1番に近く苦しかった日を
サポートしてくれただんな様への感謝、
どちらも一層感謝が深まるのではないかと思う。

父親も生まれたときからその後もずっと
子育てに同じだけ参加出来る、
そんな環境が日本にも整えば良いと思う。

だんなの会社では妻の妊婦検診も
子供の検診も早退OK。
配偶者の出産には1週間の休暇も出ます。

しかし、
立会い出産が一般的なアメリカでは何故に
離婚が多いのかと不思議に思う人もいるだろう。

日本の女性達が皆、離婚後も男性と同じ様に
社会に受けいられ子供を無理なく育てる環境が整えば
アメリカのように日本の離婚率も急増すると推測します。

子供の誘拐事件の非常に多いこの国の
誘拐犯のほとんどはなんと、子供達の父親なのです。

日本でもそうですが、
離婚して親権は母親側にいく場合が多いのは
アメリカも同じ。

週に一度は面会が許されても、法的に一緒に住めない
子供を愛する父が自分の子供を
母親から誘拐してしまうのです。

日本ではあまりメジャーな事件ではありませんが、
実際アメリカでは日常にこういう事が起きている。
責めるには実に悲しすぎる事件ですね。


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